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古代から現在までの入れ歯の歴史Artificial Tooth

古代

エジプト

入れ歯の歴史はかなり古く、紀元前から入れ歯が使われていたということをご存知でしょうか。 最も古い入れ歯と言われているものが、 エジプトにあるギザの墓場から発掘された紀元前2500年頃のものと思われる義歯です。 古代エジプトには既に歯科医師が存在していたと言われており、発掘されたミイラから虫歯の治療痕なども明らかになっています。

また、古代ギリシャでも紀元前300年頃のものと思われる義歯が発掘されています。 この頃のギリシャは貧富の差が歴然だったため、権力者が奴隷などの歯を抜いて入れ歯にしていたとも言われており、 歯を針金で固定したものやブリッジなどが発見されています。 (古代ギリシャの医学者のヒポクラテスは黄金線で固定したブリッジを使っていたとも言われています。)

そしてローマ字時代になると、入れ歯に象牙や獣骨を利用するようになっていきます。 (ローマの詩人マルチアルの詩中より) このように人間は遥か古代の時代から入れ歯というものを利用してきたというのが明らかとなっています。

18世紀

ジョージ・ワシントン

18世紀のフランスでは、近代歯科医学の祖もとも呼ばれるピエール・フォシャールが外科歯科医という本を執筆しました。 この本は、総入れ歯や部分入れ歯について執筆されたもので、歯科学の進歩に大きく貢献したのですが、入れ歯としては実用的ではありませんでした。 18世紀後半、アメリカではアメリカ初代大統領であるジョージワシントンは大統領就任時には歯が1本しかなかったため、 ワシントンの家庭医であったグリーンウッドが作成した金製有床義歯を利用していたと言われています。 一説には木製の入れ歯を使用していたと言われていますが実際には金属と象牙、カバの歯を素材として作成された入れ歯だったようです。 近年では違和感の無い入れ歯がたくさん誕生しておりますが、当時の入れ歯は快適な入れ歯とは言い難くワシントンも入れ歯の不快さに悩まされていたようです。

ワシントンと時を同じくして、ドシャートーは、自らの骨製の義歯の悪臭に耐えかねて陶製の義歯を作らせたことから陶製の義歯が誕生しました。 その後S.S.White社の創始者となるストックトン一族が品質改良・大量生産を行うようになります。

尚、日本で最初に陶製の入れ歯を製造したのは木製義歯調製の名人とも言われた法印渡邊良斎と言われています。 (法印渡邊良斎は、東京歯科大の創始者・高山紀斎の薦める西洋式の義歯を拒否し自ら製造したそうです。)

19世紀以降

金属床の入れ歯

19世紀以降になるとアメリカのエバンス一族や、イギリスのブランデーにより世界各地でゴム床義歯が普及するようになりました。 その後、ドイツで従来のゴム臭さやホルマリンによる粘膜の炎症を解消したアクリル系樹脂を使った入れ歯も誕生します。 そして現在、プラスチックを使用したレジン床や、チタン合金などを使用した金属床が入れ歯の主流となり、 歯が失われた人でも快適に会話や食事が行えるよう日々様々な入れ歯の開発が進められています。

日本の入れ歯の歴史

日本

世界の入れ歯の歴史を見ると遥か昔から入れ歯を利用していて日本よりも文明が進んでいるなと感じるかもしれませんが、 日本でも入れ歯の歴史は古く、平安時代の尼僧、仏姫が使っていたという木床義歯が発見されました。 形状は現在の総入れ歯のものと酷似していて、顎に吸着させ使用するタイプのものだというので、日本の技術力には驚くばかりです。 (徳川家の剣術指南を行っていた柳生飛騨守宗冬の入れ歯が博物館にて展示されていますので、その精巧さがお分かりになるかと思います。) その他にも弥生時代と思われる義歯も発見されており、日本の入れ歯文化も古いということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

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