デンタルガイドトップ入れ歯入れ歯安定剤の役割とその効果

入れ歯安定剤の役割とその効果

入れ歯安定剤とは、維持が悪い入れ歯に対してクッションの役割を果たすほか、安定の悪い入れ歯には、密着性を向上させ入れ歯を安定させる役割があります。

いずれも総入れ歯に用いられる製剤で、義歯床に塗りつけ顎と密着させます。

入れ歯安定剤良い?悪い?

歯医者さん

歯科医師の中には、入れ歯安定剤は良くないと提言されている医師もいます。

良くない理由として第一に、正しく調整が行われた入れ歯にはそもそも入れ歯安定剤を使用する必要はなく、入れ歯安定剤を使用する時点で、入れ歯と口腔内が合っていないということだからです。

また、入れ歯安定剤は化学薬品を使用している性質上、アレルギー反応を起こしてしまったり、過去には血中の亜鉛濃度が上昇し神経障害をもたらすという研究も発表されたことがあるからです。

但し、体力が著しく低下してしまっている高齢の患者に入れ歯安定剤を使用したところ、物を噛み砕くことができるようになった実例や、口腔内が小さく、正しい形の入れ歯を作ることができなかった患者も入れ歯を安定させることができるなど、使う・使わないで効果が劇的に変わる人も少なくありません。

また、アメリカでは500万人以上の人が入れ歯安定剤を使用していると言われており、アメリカの75%もの歯科医師が医師の管理の下、入れ歯安定剤を薦めています。

ここで重要なのが医師の管理の下ということです。

つまり正しい用法用量をきちんと守り指導を受ければ、人体に影響を及ぼすことも無ければ、痛みを伴うこともなく快適に使用することできると言うのです。

入れ歯安定剤の注意

注意 歯医者さん

入れ歯安定剤は正しい用法用量で使うことが大切です。

クッション性が高くなるからといって定められた用量以上に製剤を塗ってしまうのはよくありません。

上記に挙げた神経障害の事件も、定められた用量を大幅に超える量を長期に渡って使用した結果起きた事例だといわれていますし、大量に塗布したものが、喉の奥へつまり窒息したという事例もあるのです。

また、入れ歯安定剤を長期間に渡り使用していると、噛み合せがずれていき、歯茎がブヨブヨに柔らなくなってしまったり、顎の骨の吸収など引き起こしてしまいます。

この歯茎がブヨブヨした現象をフラビーガム(別名コンニャク状歯茎)といいます。

歯茎がブヨブヨの状態になってしまいますと、はめ込むということができなくなり安定しなくなってしまいます。

そして、入れ歯安定剤を使用せざるを得なくなり…とどんどん悪循環へと繋がってしまうのです。

また、入れ歯安定剤は綺麗に除去するのが困難なものもあり、不潔になりやすく義歯性□内炎の原因になることもあります。

そのため、入れ歯安定剤は、あくまで短期間での使用に留めるようにしましょう。

入れ歯安定剤の種類

入れ歯安定剤には様々な種類があり形状によって粘着力などが異なります。

自分の入れ歯の状況に合わせて、歯科医師の指導のもと用法用量を守って使用しましょう。

ペーストタイプ

ペーストタイプは入れ歯と歯茎の隙間を埋めるゴム状のものと、唾液と混ざることで粘着力が上がる粘着状のものがあります。

ゴム状のものは、唾液に対して不溶性で入れ歯と歯茎の間にクッション効果を与える役割をします。

吸水性があるため、時間の経過と共に粘着効果は薄れていき張り替える必要性が出てきます。

粘着状のものは、ペーストと唾液が混ざることで粘着力が増すのですが、唾液への溶解も早いため外れ易く長期間の使用には向きません。

また、粘着力が強力のため付着した安定剤を除去するのが大変という点もあります。

クリームタイプ

ペーストタイプと比較して効果が弱くなりますが、入れ歯に薄く塗ることが出来、噛み合せ狂いづらいのが特徴的です。

パウダータイプ

ペーストタイプの粘着状のものとほぼ同様のものになります。

ペースト状のものがサラサラとしたペースト状なものに対し、パウダータイプはサラサラの粉状です。

テープタイプ

テープタイプも唾液が混ざることで粘着状態になり、入れ歯と歯茎と密着させる効果があります。

ペーストタイプの粘着状のものとほぼ同様のものになります。

Copyright (C) Dental Guide All Rights Reserved.