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親知らずを抜歯した後のドライソケットって何?

うがいのしすぎは禁物

歯医者さん

親知らずを抜いたあと、歯医者さんから、うがいはしないようにと指導されて意外に思った経験のある人もいるのではないでしょうか。

消毒のため、うがいはした方がいいように思うし、気持ち悪いのでついついうがいをしてしまう人もいるはず。

あるいは、また、傷口はさわらないようにといわれてもついつい舌の先でさわってしまった人も多いことでしょう。

でも、何度もうがいをしたり、舌先でさわったりしていると、ヌルヌルとした血の固まりがとれてしまうことがあります。

この血の固まりが、血餅というもので、抜歯後の粘膜を保護するのに、かさぶたの役割を果たしています。

歯肉の粘膜が治癒してくると次第に血餅は消えていきますが、治癒しないうちに、血餅がとれて流れてしまい、傷口がなかなかふさがらずに痛みが長引いてしまうときには、ドライソケットという症状になっているかもしれません。

これは、親知らずを抜歯した後、穴の内部の骨が、かさぶたの役割をする血餅で十分に覆われないままで、歯茎に覆われるはずの抜歯後の穴がふさがらずに、骨の一部が露出してしまう症状で、下あごの親知らずの抜歯後、2〜4パーセントの人に起こると言われています。

特に食べたり、飲んだりすると刺激が伝わって激しい痛みを感じます。

露出した骨が自然に薄皮に覆われるまで10日から2週間ぐらい痛くてつらい状態が続きます。

ドライソケットがひどい場合には、歯を抜いた後、1ヶ月以上も痛くなる場合があります。

抜いた後にズキズキとした痛みが1週間以上続くときは注意が必要です。

傷口をキレイにしておきたいと頻繁にうがい薬でうがいをしたり、抜歯後の穴の内部を洗い流そうとすることは血餅を取り除いてしまうので、くれぐれもやめましょう。

抜歯後は、痛み止めや化膿止めの抗生物質が処方されるのが一般的です。

抗生物質は、傷口から体の血液中に入り込んだ細菌を殺す効果があるので、途中で止めることなくしっかり飲みきるようにしましょう。

もしドライソケットになってしまったら、その間の対応策としては、ぬるい生理食塩水で抜いた穴をきれいに洗浄し、清潔なガーゼに抗生物質剤の軟膏をまぶして穴に詰めておくとずいぶん楽です。

もちろん不潔になるので、毎日歯科で洗浄してガーゼを交換する必要があります。

抗生物質などの薬剤を抜いた穴の中に入れたり、再び麻酔をして穴の中をきれいにする治療を行う場合もあります。

ドライソケットを防ぐために、抜歯後は、ほとんどの場合縫合するという歯科医もいるようです。

縫合してまわりの歯肉を縫い寄せることによって血餅は流れにくくなり、また止血の効果や感染予防の効果もあるからです。

心配ならば、どのような治療方針か、抜歯の前に歯科医に相談しておくといいでしょう。

ドライソケットから骨炎になることもあります

レントゲン

さらに、ドライソケットから骨炎になることもあります。

特に、抜歯後、歯肉ではなく、骨が痛むような場合には抜歯後感染による骨炎が疑われます。

骨炎と診断された時点で、抗生物質を少なくとも1ヶ月以上飲み続けることが必要とされています。

抜歯後感染によるドライソケット、骨炎を併発している場合、抗生物質の長期投与以外に治療方法はありません。

すでに時間の経過している骨炎の場合は、感染部分の骨組織の除去も必要になるかもしれません。

短期的な服用と、中断を繰り返していると抗生物質に抵抗性のある細菌だけが棲息することになり、難治性の骨炎に移行してしまう危険性もあります。

ドライソケットや骨炎など抜歯後感染を起こすのは稀ではありますが、あまりにも長く痛みが続くようならば、専門の歯科医を受診した方がよいでしょう。

大学病院などの口腔外科など、抜歯後感染などの治療経験の豊富な医療機関を受診することをお勧めします。

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