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親知らずって、どうして親知らずっていうの?親知らずの語源Wisdom tooth

親知らずの語源

歯医者さん

親知らず、考えてみると不思議な名前ですね。どうしてこんな名前がついたのでしょうか。 そもそもの語源としては、18歳から20歳前後、親元を離れるころに生え、親が歯の生え始めを知らないために、親知らずという名がついたといわれています。また、普通、永久歯は乳歯が抜けたあとに生えてくるので、乳歯が永久歯の「親」と考えると、親知らずには、対応する乳歯が存在しないので、親がない歯ということで親知らずと命名されたという説もあるようです。 英語ではwisdom tooth、物事の分別がつく年頃になってから生えてくることに由来しており、日本語でも別名として智歯、知歯と言われます。 歯科医などが使う正式名称としては、下顎第三大臼歯および上顎第三大臼歯という立派な名前がついています。また、歯は、前の方から何番目という呼び方をしますが、親知らずは、前から数えると8番目の歯となります。

人の歯の一生を考えると、まず生後半年ぐらいになると、下あごの前歯が2本生えてきて、可愛い赤ちゃんの口元になります。1歳ごろにはだいたい乳歯の前歯も生えそろい、奥歯(臼歯)が生え始めます。乳歯が生えそろうのは3歳ごろ、前歯は上下6本ずつ、奥歯は上下左右2本ずつで計20本です。6歳になって小学校に入学するごろ、乳歯が抜け始めるとともに、乳歯の奥歯の後方に永久歯(第一大臼歯)が生えてきます。この歯は、一生生え替わることがなく、ひときわ大きく、人間の歯の中でいちばんかみ合わせる面積が広く、根の部分も大きいので、うまくいけば一生の間、もっとも頼りになる歯です。6歳の頃、歯肉を破って出てくるので、六歳臼歯とも呼ばれます。

六歳臼歯が生えてくると、下あごの前歯が生え替わり、徐々に他の歯も生えかわっていきます。あごの成長は体の他の部分に比べて早く、人間の場合、この時期に生え替わった歯は、一生そのまま使うことになります。初めて上あごの前歯が出てきたときは、その大きさに驚きますが、中学生ごろになると顔の幅が大きくなり、大人とあまり変わらなくなるので歯の大きさと顔のバランスがとれてくるようになります。 次に、12歳頃、六歳臼歯(第一大臼歯)の後ろに出てくる第二大臼歯が生える頃まではあごは成長を続け、永久歯列が完成します。そして、18歳から20歳頃、成長がほぼ止まったころ、いよいよ生えてくるのが親知らずです。 これはあごの成長に合わせたのではなく、歯の摩耗によって歯列が縮小していくのを補うためだったのではないかと考えられています。子ども時代も、調理されていない固い食べ物をガシガシと噛んでいた原始人の歯はひどく摩耗したので、親知らずも必要だったのでしょう。 反対に、調理されたもの、あまり噛まなくても食べられるような柔らかいものを多く食べるようになってきた現代人には、親知らずが必要でなくなってきたことが、その生え方に反映しているといえるのではないでしょうか。

人間の赤ちゃんは、歯も生えず、歩きもできない、自らの力だけでは生命を維持できない状態で誕生し、幼児期までは親などの保護がなければ生きていけないため、全面的に周囲に依存して成長していきます。小学生となり、自分の力でいろいろなことができるようになったころ、人格をもった人として社会的な活動をし始める時期に「おとなの歯」、最初の永久歯が生え、親元を離れるころに親知らずが生えてくるわけです。うまくできていますね。もっとも、最近は歯の抜け替わりが遅くなる傾向があるようで、小学校高学年や中学生になっても乳歯が残っている子どもが珍しくありませんし、親知らずが生えてこない人も増えています。昔より子どもが周囲に依存しながら生きているということなのでしょうか。歯の生え方は、人の在り方をあらわしていますね。

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