デンタルガイドトップ親知らず親知らずは移植できるってホント?

親知らずは移植できるってホント?

移植できる親知らず

歯

近年、歯科の医療技術も画期的な進歩を遂げ、歯の移植も夢ではなくなりました。

それに伴い、従来ならば抜歯が当然であった親知らずも、抜歯せずに生かしてしていこうという傾向も強まってきました。

そもそも親知らずは、虫歯や炎症などのトラブルさえ起こらなければ、大人になってから、しっかりとした頑丈な歯を余分に得たことになるわけです。

たとえば、親知らずの手前の奥歯(大臼歯)を虫歯などで失った場合には、入れ歯やブリッジの支台としても有効に使うこともできます。

将来、大事な歯がだめになったときに移植するためのストックとして残しておくようにという歯科医もいます。

これからは移植という点からも、親知らずを考えておくことが必要かもしれません。

ところで、もっともだめになりやすい大事な歯は、六歳臼歯といわれます。

六歳臼歯は、口がまだまだ小さい内に乳歯の奥の方に出てくるため歯ブラシが届きにくく、また、噛み合わせる面が広いと同時に複雑な形をしていて、溝が深いので歯磨きが行き届きにくいので、もっとも虫歯になりやすい奥歯といわれます。

また、歯が生えてきてから、一応の位置に落ち着くまでに1年以上かかり、対合する歯とうまく噛み合うようになるのに2〜3年かかります。

その間も、ずっと食べ物を食べ続けているわけですから、自然に歯が掃除されることはなく、いつまでも汚れがたまりやすくなり、いっそう虫歯になりやすい歯といえます。

抜歯と移植を同時進行で行うデメリットも

歯

さて、奥歯が抜けてしまったところに親知らずを移植する方法は、歯牙移植と呼ばれます。

自分の歯を利用する自家歯牙移植と他人の歯を利用する他家移植がありますが、普通は、移植といえば自家移植を指します。

移植には、使用可能な健康な親知らずが生えていることが最低条件です。

噛み合わせに関わっていない歯並びからはずれている小臼歯など親知らず以外の歯を移植歯として用いることもありますが、親知らず以外の歯を移植する場合には保険外治療となります。

また親知らずを移植する場合でも保険治療とするためには、抜歯したその日のうちに親知らずの移植を行う必要があります。

また、移植をした歯には、多くの場合、クラウン(かぶせものの歯)をかぶせることになるので、クラウンの費用が別途かかってきます。

そこで、親知らずの移植の費用としては、保険適用で1万円前後、保険適応外で4万円から25万円ぐらいと考えるとよさそうです。

親知らずの移植のメリットとしては、ブリッジのように健康な歯を削る必要がないことと、よい噛み合わせを作りやすいこと、入れ歯のような違和感がないことなどがあげられます。

もともと自分自身の歯ですから、歯肉も本来の歯のように移植歯のまわりにつきやすいのが特徴で、これは歯茎のまわりからの炎症を防ぐのに有効です。

インプラントの場合は、歯肉がなじみにくいこともあるので、移植の大きなメリットといえます。

インプラントなど他の治療法と比べると治療費が比較的安く、保険適応となることも、大きなメリットです。

一方、難しいところは、条件に合った健康な親知らずが必要なことと、親知らずがインプラントのように決まった大きさでないので、移植する側のあごに合わない場合があることです。

事前にレントゲン検査などはしていても、親知らずを実際に抜いてみると合わないこともあるのです。

また、抜歯と移植を同時に行うので、患者さんの負担は大きくなります。

移植してからも、数週間固定する必要があり、治療期間は約5〜10週間ぐらいかかることもデメリットではあります。

インプラントなどに比べると、移植した歯の寿命は短いとされています。

Copyright (C) Dental Guide All Rights Reserved.